皆さんの「強み」は何ですか?

先日、兵庫県明石市にあるアサヒ産業株式会社の
中谷 佳弘社長とお会いしてきました。

「食品加工機械のパイオニア」をスローガンに掲げています。

 

水産加工機械・畜肉加工機械・一般食品加工機械を手掛けていますが、

アサヒ産業の強みは、

 1.刃の間隔や枚数は完全オーダーメイドの世界に一つしかない機械を製造。

 2.同業他社にはない、機械の定期メンテナンスを行なっていることです。


多くのチェーンレストランなどの食材の加工機械に多く用いられ、
経常利益は業界トップクラスの二ケタ台です。

 

中谷社長は、

「業界の感覚では機械を「組み立てる」と皆さんは言われるが、
 わが社では「合わせる」と言っています。
 
 機械はどこにでもある。
 その機械に「+α」(お客様のニーズを具現化して商品化する)
 ができないと『食品加工機械のパイオニアではないと・・・』」

と語っておられました。

 

業界初の定期メンテナンスは、若手スタッフが全国を回って
お客様の声を集めます。


中谷社長は
「僕らがつくった新商品は、お客様は必要でない場合が多い」と言います。


「アイデアはお客さんのところにしかない」


お客様の声を「+α」の独自の技術力で商品化していくので、
お客様には、なくてはならない食品加工機械メーカーになっています。

 

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◎売上高20億円を超えても「八百屋の原点」を忘れない 

月刊「理念と経営」12月号企業事例2 有限会社岡田商店

鳥取県境港市。

地域密着経営で、飲食店のプロも来店する愛用者(ファン)を
たくさんつくり出している食品スーパーです。

 

●昔と変わらない八百屋の風景・・・


「『この間、薦めてくれたイチゴ、あれうまかったわ~』

 『いや~よかった。そういえば果物って朝食べるのがいいっていうよ』

 『朝のフルーツは金、昼は銀、夜は銅といって、
  朝一番に食べるとお通じにも、体や脳の目覚めにもいいらしいわ』

 『そうなんだ?さっそくやってみるわ』

 岡田商店の店内に一歩足を踏み入れると、
 お客様と従業員が交わす楽しそうな会話が聞こえてくる。
 そこにあるのは、昔と変わらない八百屋の風景だ。」

 

●岡田商店の5つの基本姿勢
 

1.鮮度と品質
 (味とボリューム、価格の三つのトータルは
  どこにも負けないと自負しています)

2.安心
 (お客様のことを頭にイメージしながらの仕入れ)

3.フードコミュニケーション
 (上記のような会話によるお薦め商品の説明をして、
  コミュニケーションを取ります)

4.こだわり
 (プロ御用達や贈答品として通用する高級品から、
  50本498円の人参までと幅広い品揃え。地元の生産者から
  直接仕入れたものもあれば、人気のスーパーのブランド品も扱う)

5.相互利益
 (地域のイベントに積極的に参加し社会貢献。三方よしの考えで、
  安売りはしない。適正利益を確保し、自社や生産者に還元します)

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岡田商店の5つの基本姿勢の中でも、特に大事にされているのが、
お客様とのコミュニケーション、従業員さんとのコミュニケーション
といった「コミュニケーション」です。


経営者自ら「うちは昔も今も八百屋、その原点を忘れない」と言い切り、
率先して売り場に立って元気に接客をされています。


岡田商店の第一の商品は「人」と位置付けています。

 

お客様の再来店の動機や購入の動機に大きく影響を及ぼすのは
「人間関係」だと言われます。

事実、品質において「差」がなければ、やはり関係性の強い所に行きますよね。

人間関係があるから、再来店、再購入のリピーターとなって下さり、
お客様のエンゲージメント(愛着心)が高まり、
紹介や口コミをしてくださるのです。

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先日の日経新聞のルポで、アマゾン・エフェクトのことが連載されていました。

また、無人のコンビニやレジの自動化の波が、押し寄せていますが、
自社の「強み」を活かして、あるいはさらにその「強み」を磨き高めて、
自社ならではの「価値」を提供すれば、お客様の喜びを創り出せ、
業績は上がりますね。


皆さんの「強み」は何ですか?
 自社が提供で来る、提供しなければいけない「価値」は何ですか?

株式会社日本創造教育研究所(日創研)

 


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このページは、日創研採用サイトが2017年12月 1日 09:59に書いたブログ記事です。

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