先週、大阪研修センターで、業績アップ6か月研修の第三講を開催しました。
業績アップ6か月研修は、
期間中にご参加者皆さんが各社の実際の売上目標を設定して、
目標設定した売上を6か月間かけて獲得していきます。
売上の獲得が厳しい現在でも、
ほとんどの会社が売上目標をクリアしています。
売上目標をクリアしている会社の特徴として、
購買力のポテンシャルが高いお客様や、
日頃からリピートしてくださるお客様へ、
"まめ"に顧客接点を取っておられます。
お客様が自社の商品やサービスを
たくさん購入して下さっているということは、
言い方を変えると、
私たちを大切にして下さっているということですから、
私たちが定期的に顧客接点を持ってお客様を大切にしてなおかないと、
当然のことながら、お客様は他社へと移ってしまわれますよね。
顧客の離れる理由は「顧客無視」ともいわれます。
お得意様との関係性のマネジメントはできていますか?
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■お客様の困りごとを解決して、売上高経常利益率は二桁以上
「お客様と一緒に製造環境の最適化をつくりだす」
月刊『理念と経営』 昨年6月号の
「人に歴史あり 逆境!その時、経営者は...」
にもご登場されていた、
愛知県一宮市の 株式会社ニュー・サンワ を今回はご紹介します。
製造機械や設備の中に使われているプラスチック部品を製造・加工しています。
主力は車のパワーステアリングを他のメーカーと共同開発で製造しています。
また、愛知県内で優れたものづくり企業を認定する
「愛知ブランド企業」にも認定され、
小さくてもきらりと光る会社づくりを目指しています。
ところが、2001年に共同開発の相手が自社製造に強引に切り替え、
ほとんどの売上がなくなり経営危機に陥りました。
経営危機を乗り越えてからは、自社の強み、プラスチック加工技術で
お客様の困りごとを解決する「製造サポート業」として社会に貢献しています。
特に、樹脂製造・コーティング・融着(鉄とプラスチックを合わせたもの)という
三つの工法を持ち、特にコーティング技術を活かしています。
例えば、製造機械で加工されて出来上がったものが金属の受け皿に落ちると、
金属同士が大きな音を立てながら当たって傷になり、不良品や欠陥品が発生します。
その受け皿をウレタンコーティングすると不良品率が10%から1%にまで下がったり、
金属とプラスチックになるとクッション性にも優れて、音が出なくなります。
工場の消音(音がしない)
耐摩耗(すり減りにくい)
高弾性(傷がつきません)
耐水性(水をはじく)
という効果が発揮され、
生産性の向上、工場内の騒音が減り環境が良くなります。
製造機械を樹脂製造・コーティング・融着の三つの強みで問題解決して、
製造環境の改善に取り組んでいます。
加藤寛隆(ひろたか)社長は「わが社は製造機械のコンサルタント」と言います。
毎朝、全社員参加の「朝ミーティング」が、朝礼後に開かれます。
営業担当者がお客様との打ち合わせをした内容や、今後の案件や困りごとを、
製造も設計も一緒になってどう解決するか。
解決策を営業も製造も設計も一緒になって、知恵を出し合っていきます。
困りごとの解決のスピード化が生まれます。
加藤社長は、
「全員の目線がお客様に向いていて、製造・販売一体の組織をつくりあげています」
と言います。
お客様からは、
「もうちょっと近い所にあるといいんだけどなぁ。ニューサンワの工場が東京にあったら」
と言われています。
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株式会社ニュー・サンワは、最初は製造技術を売っていました。
しかし、「製造サポート業」へと経営の視点を変えることにより、
自社の強みを活かし、お客様の問題を解決する、
製造ビジネスから問題解決ビジネスへ転換したことで、
全社員さんが顧客目線になり、お客様の困りごとを今まで以上に発見し解決することで、
製造環境の最適化をつくり出しています。
お客様の生産性向上や不良品率ダウンの業績アップに貢献して、
株式会社ニュー・サンワの業績も上がっています。
※お客様に提供している「価値」の高さだけ、
自社にも利益という「価値」が返ってくるのですね。
皆さんはどのような「価値」を提供していますか?
お客様は「価値」買われています。
株式会社日本創造教育研究所(日創研)
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