「製造卸」から「研究開発型餡(あん)専門メーカー」へ

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◆コア・コンピタンスをつくって、
 「製造卸」から「研究開発型餡(あん)専門メーカー」へ


 神戸市で主に企業向けのあんこ製造・販売を手掛ける老舗企業の
株式会社松原製餡所をご紹介します。

 もともとは、餡子(あんこ)の製造卸が成り立ちでしたが、
現在では小さくてもきらりと輝くメーカーで、
利益二桁近く出しておられます。

 製餡業界は30年前の平成元年に900社ありましたが、
現在はわずか300社と三分の一まで減少している、
まさに斜陽産業です。


 「大手に負ける。」


 多くの同業者は、製餡からパンやお菓子へなどへ
安易に転業して潰れました。

「生き残るには他社との差別化が重要。
 付加価値をいかにつけていくかを考えないといけない」
松原製餡所の生き残りをかけた戦いが始まりました。

 そこで、技術力・開発力・人材育成力・商品調達力と、
コア・コンピタンスづくりに向かいます。

 全国の食品製造会社を回り、製造・開発技術を習得していきました。
しかし、同業の製餡業の会社回りはしませんでした。

なぜなら、同質化を避けるためです。

 また、全社員で
「我々も特許を取れるぐらいにならなければだめ!」の気概で
設備投資し、事務員さんをはじめ配送や営業の社員全員が
製造技術を身に着けました。

脱職人さんを行い、全社員が製造技術だけではなく、
開発力も身に着けました。

 そのことが、大手が絶対にやらない・できない。
大手では、利益が出せない。
「少量多品種生産」で商品開発型のメーカーと変革をしていきます。

 北海道の農家と契約して減農薬・有機肥料のみ使用で
育ててもらった小豆、「クリーン100」と素材を
購買出来るルートもつくりました。

しかも、品質を落とさないために、
生産者の言い値で購買しておられます。

 現在は、「あんこにできないものはない」をモットーに、
300種類以上のあんこを製造。
失敗を恐れないチャレンジ精神で斜陽産業での躍進を支えています。




◆コア・コンピタンスづくりが今の成功を引き寄せた。

 地産地消で、地元の特産物を使ってパンをつくりたい。
お菓子やクッキーを作りたい。

地元のものを活かして、地産地消のオリジナルなものをつくり
地域に貢献をしたい。売り出したい。

 しかし、大手や他の餡製造会社からはできないと断られた。
スイーツ夢請負人として、全国いろいろな地域からの依頼がきます。

 少し高くても取引をしてくださるお客様に絞って開拓していきました。

 お客様からは、
「最新の機械で技術と素材が良いし鮮度や味が違う。値段も良い」
と言われています。 



「あなたの会社では、どのように差別化していますか?」



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このページは、日創研採用サイトが2018年7月22日 09:07に書いたブログ記事です。

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